在宅介護をしていると、
「ポータブルトイレを使ってくれない」
という悩みに直面することがあります。
・ベッドからトイレまでの移動が危険
・夜間の転倒が心配
・介護者の負担も大きい
このような理由からポータブルトイレを勧めても、
「まだ歩ける」
「こんなもの使いたくない」
と拒否されてしまうことも少なくありません。
ポータブルトイレを嫌がる理由の多くは
恥ずかしさや生活環境の違和感です。
つまり、環境を少し工夫することで
受け入れてもらえるケースもあります。
今回は、ポータブルトイレを拒否している方に試してほしい6つの方法を紹介します。
① パーテーションでプライバシーを守る
ポータブルトイレを嫌がる理由の一つが
**「人に見られるのが恥ずかしい」**という気持ちです。
部屋の中にトイレがあることに抵抗を感じる方も多く、
特に家族が近くにいると使用しづらくなります。
自分に置き換えて考えると確かにいつ誰が入ってくるか分からない状況で
「トイレして下さい」と言われても、抵抗がありますよね。
座れても尿が出ないこともあるほどです。
そのような場合は、
・折りたたみパーテーション
・ついたて
などを使い、簡易的な個室空間を作ると安心感が生まれます。


「部屋の中のトイレ」ではなく
小さなトイレスペースを作ることがポイントです。
② トイレマークを掲示する
認知症の方に多いのがポータブルトイレをトイレと認識できないということです。
見た目だけでは
・椅子
・家具
・よく分からないもの
と認識されることがあります。
そのため、
「トイレ」と分かるマークを掲示する
ことで、理解しやすくなる場合があります。
環境の変化に戸惑う方には効果的な方法です。
市販のトイレマークを貼ったり、
紙に「トイレ」と書いて貼るだけで十分です。
今はおしゃれなトイレマークなどがありますが
使用者に馴染みのある絵柄にすることが大切です。
認知症の方は昔のことをよく覚えている傾向があるからです。
トイレの文字を「便所」や「厠」に変えると認識できたということもあります。
③ ペットシートを敷いて音を軽減する
ポータブルトイレのバケツに袋をかけて
中にペットシートを敷いておく方法もおすすめです。
ペットシートを敷くことで、排尿時の音を軽減できるだけでなく
・尿の飛び散りを防げる
・掃除が簡単になる
・匂いが軽減する
というメリットがあります。
ポータブルトイレはバケツの中の排泄物を流して洗うという手間もかかります。
バケツに袋をかけ中にペットシートを敷くことで、ゴミとして捨てることができ
介護する家族の負担を減らす工夫として役立ちます。
凝固剤入りの処理袋でも良いでしょう。
④便座に便座シートを貼る
トイレに座った時にお尻が冷やっとしたことはありませんか?
ポータブルトイレの便座はプラスチック製のものが多いため
特に冬場は座ったときに冷たさを感じます。
そういう時には便座シートを使用してみましょう。
貼るタイプのため、どのポータブルトイレでも使用可能です。
洗濯可能なものもあるので、こまめな交換で清潔を保つことができます。
⑤ 消臭剤や凝固剤で匂い対策をする
ポータブルトイレはベッド横に置くことも多く
「部屋が匂うんじゃないか・・」
という不安を持つ方もいます。
そのため、
・ポータブルトイレ用消臭剤
・消臭スプレー
・凝固剤入りの処理袋
などで対策しておくと安心です。
匂い対策をしておくことで、
部屋で使うことへの抵抗感が軽くなる場合があります。
⑥ 蓋を開けておく
ポータブルトイレの蓋を閉めていると
椅子のように見えてしまうことがあります。
そのため、
蓋を開けた状態にしておく
と、トイレとして認識しやすくなります。
特に
・初めてポータブルトイレを使う方
・認知症のある方
には効果があることがあります。
まとめ|環境を少し整えるだけで変わることも
ポータブルトイレを拒否する理由には
・恥ずかしさ
・音
・匂い
・生活環境の違和感
など、さまざまなものがあります。
今回紹介した工夫はこちらです。
ポータブルトイレを使いやすくする工夫
- パーテーションでプライバシーを守る
- トイレマークを掲示する
- ペットシートを敷いて音対策をする
- 便座シートを使用する
- 消臭剤で匂い対策
- 蓋を開けておく
無理に使ってもらうのではなく、
本人が安心して使える環境を整えることが大切です。
少しの工夫で、
ポータブルトイレへの抵抗感が軽くなることもあります。
在宅介護をしているご家族の負担が
少しでも軽くなるヒントになれば幸いです。


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