介護福祉士からケアマネへ!仕事と両立して合格する勉強法とスケジュール

介護のお仕事

はじめに:介護福祉士からステップアップする理由

介護現場で経験を積み、利用者や家族に深く関わるうちに、
「もっと利用者と深く関わりたい」「介護についてもっと詳しくなりたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、まさにその次のステップ。
介護福祉士としての知識と経験を活かし、利用者の“生活全体”を支える専門職です。

しかし、試験の合格率は毎年15〜20%前後と決して簡単ではありません。
仕事をしながら合格を目指すには、計画的な勉強とモチベーション維持が鍵になります。


ケアマネ試験の概要と受験資格

ケアマネジャー試験は、毎年10月に各都道府県で実施されます。

受験資格は以下の通りです。

  • 介護福祉士、看護師、社会福祉士などの有資格者
  • これらの資格で 通算5年以上かつ900日以上の実務経験 があること

試験科目は3分野:

  1. 介護支援分野(25問)
  2. 保健医療サービス分野(20問)
  3. 福祉サービス分野(25問)

合計50問のマークシート方式で、各分野ごとに一定以上の正答率が必要です。
つまり、どれかが得意でも他が苦手だと合格できない仕組みです。


働きながら合格する勉強法のコツ

① まずは「過去問分析」から始める

ケアマネ試験は、過去問の出題傾向が大きく変わりません。
最初に過去問を3〜5年分をざっと解き、「どの分野が苦手か」を把握しましょう。

→ 出題形式に慣れることで、勉強の方向性が明確になります。

② テキスト+過去問で十分

参考書を何冊も買うよりも、1冊の信頼できるテキストを繰り返すのが王道です。
おすすめは「中央法規出版」や「ユーキャン」のテキスト。
どちらも要点が整理されていて、独学でも理解しやすい構成です。

③ スキマ時間の活用

介護の仕事は不規則になりがち。
無理に「毎日2時間!」と決めるより、

  • 通勤中に音声講座を聞く
  • 夜の15分だけ過去問を1セット
  • 休日に模試を1回分
    といった“細切れ勉強”が続けやすいです。

今はアプリでも過去問を解くこともできます。上手に活用していきましょう。

④ 勉強仲間をつくる

モチベーション維持には「仲間の存在」が効果的。
SNSや地域の勉強会で同じ目標の人とつながると、情報交換や励まし合いができます。


合格者の声:現場を活かした勉強がカギ

🌸「介護現場での経験が、問題を理解する助けになった」
→ 仕事の中で自然と知識が身についていることが分かった。試験勉強を通して、より理解を深めることができた。

🌸「1日1ページでも進めることを意識した」
→ 夜勤明けは勉強どころではない日もある。そんな日も“5分だけ”を続けた結果、半年で合格。

こうした声からも分かるように、完璧を目指さず“継続”を意識することが合格の秘訣です。


勉強スケジュール例(6か月プラン)

内容目標
4月テキスト1周目(全体把握)分野の全体像をつかむ
5月過去問1〜2年分苦手分野の洗い出し
6月テキスト2周目+ノート整理理解重視の復習
7月模試・予想問題集に挑戦本番形式に慣れる
8月苦手分野の集中学習知識の定着
9月模試+総復習タイムマネジメント確認
10月試験本番!体調管理と最終チェック

よくある失敗とその対策

失敗パターン対策
過去問を解いて満足してしまう「なぜ間違えたか」を分析するノートを作る
勉強計画が大雑把で続かない1週間ごとの小目標に分ける
仕事が忙しくて手が止まるスマホアプリ・音声教材でスキマ学習
苦手分野を避けてしまう1日1問でも触れる「苦手克服タイム」設定

合格後の流れとケアマネとしての働き方

試験に合格したら、すぐにケアマネになれるわけではありません。
その後、「介護支援専門員実務研修」(6日間+演習課題)を受講します。

この研修では、実際にケアプランを作成したり、事例を通してアセスメント力を磨いたりします。
介護職時代には見えにくかった「制度の仕組み」や「多職種連携の視点」が学べる貴重な機会です。

実際にケアマネとして働くようになると、

  • 利用者や家族と直接関わりながら支援計画を立てる
  • 医療・介護サービスをコーディネートする
    といった“司令塔”の役割を担うことになります。

まとめ:あなたの経験が、ケアマネとしての強みになる

介護福祉士として培った経験は、ケアマネジャーになっても確実に活かせます。
現場を知っている人ほど、利用者との円滑なコミュニケーションを図ることができ、利用者の本音をくみ取ることができます。また家族の苦悩にも寄り添うことができるでしょう。

試験勉強は決して楽ではありませんが、
その先には「人生を支える専門職」としての新しいやりがいがあります。

焦らず、自分のペースで一歩ずつ進めていきましょう。
あなたの経験と努力は、きっと次のステップへとつながります。

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