未経験からの一歩
こんにちは。ケアマネジャーをしているKikiです。
転職を考える知人からよく相談される「介護の仕事に興味はあるけれど、自分にできるだろうか」「50代からでも始められるの?」という声をよく耳にします。
答えはyesです。実は、介護職は年齢や経験に関係なく始めやすい仕事の一つです。そして、人の生活を支えるやりがいが大きく、人生経験を積んだ50代だからこそできることがたくさんあります。
この記事では、介護の仕事の内容や魅力、未経験からの始め方について、私の経験も交えてご紹介します。
介護の仕事とは?
介護の仕事は「高齢者や障がいを持つ方の日常生活を支えること」です。
具体的には次のような業務があります。
- 食事や入浴、排泄のサポート
- 買い物や掃除など生活全般の支援
- 一緒に散歩をしたり、会話をして気持ちを支える
- 医療職と連携し、体調の変化に気づく
「体力が必要で大変そう」と思われがちですが、介護はただの肉体労働ではありません。むしろ「相手を思いやる気持ち」や「寄り添う姿勢」が何よりも大切です。
介護の現場で感じるやりがい
私自身、ケアマネジャーになる前は介護職員として働いていました。その経験の中で強く感じたのは、感謝の言葉が直接返ってくる仕事だということです。
たとえば、デイサービスで会話を楽しむと「あなたがいてくれるからここに来ることが楽しい」と言われたこと。訪問介護で料理をしたあと「あなたが料理を作ってくれるようになり食欲が出てきた」と笑顔を見せてもらえたこと。
こうした小さなやり取りが積み重なり、「自分は誰かの役に立てている」という実感につながります。50代まで培ってきた人生経験やコミュニケーション力が、大きな強みになる仕事だと感じます。
50代から介護職を目指す方が増えている理由
実際、介護の現場では男女問わず50代・60代で未経験からスタートする方が少なくありません。その理由には次のような背景があります。
- 子育てや他の仕事を終えて、新しい挑戦をしたい
- 自分や家族の将来を考えて、介護の知識を身につけたい
- 人と直接関わる仕事で社会に貢献したい
- 年齢に関係なく働ける職場が多い
介護業界は人手不足が続いており、年齢や経験よりも「やる気」や「人柄」を重視する職場が多いのも特徴です。
未経験でも始められる?
「資格がないと働けないのでは?」と心配される方も多いですが、実際には無資格・未経験から始められる仕事はたくさんあります。
未経験でも大丈夫。はじめはここから。
- デイサービスでの送迎補助や見守り
- 食事の配膳や片付け
- 掃除や洗濯など生活援助
- 利用者さんとの会話やレクリエーションのサポート
こうした業務を通じて現場に慣れながら、働き始めてから資格を取得する人も多いです。またチームで行う業務も多いため、その中で学んでいくことができます。
最初に取っておきたい資格
無資格でもはじめれる介護職ですが、基礎知識を学んでからはじめたいというかなにおすすめなのが、介護職員初任者研修です。
130時間ほどの研修で、基礎知識や介助方法を学べます。費用は5〜10万円ほどかかりますが、自治体の助成金やハローワークの制度を使えば実質負担を抑えられる場合もあります。
この資格があると、基礎知識や介助方法を習得することができるため、根拠のある介護を提供することができます。
さらに経験を積んで「実務者研修」や「介護福祉士」を目指すことも可能です。ステップアップしやすい点も介護の魅力です。
介護の仕事に向いている人
- 人と話すのが好きな人
- 相手に寄り添う気持ちがある人
- 小さな変化に気づける人
- 人の役に立つことで喜びを感じられる人
必ずしも体力自慢である必要はありません。むしろ、利用者さんのペースに合わせて寄り添える人の方が向いていると感じます。
ケアマネジャーとして見てきた「50代から介護を始めた方」の例
私が関わったある女性は、55歳で事務職を退職し、未経験で介護職に転職しました。最初は不安でいっぱいだったそうですが、デイサービスで利用者さんと会話を重ねるうちに「自分の経験が人の役に立つ」と実感できたそうです。
今では介護福祉士の資格を取得し、後輩の指導役としても活躍されています。
このように、50代からでも介護の現場でキャリアを築くことは十分可能です。
まとめ:50代からの介護は「人生経験」が強みになる
介護の仕事は決して楽ではありませんが、「ありがとう」という言葉を直接いただけるやりがいのある仕事です。そして、人生経験豊かな50代だからこそ、利用者さんに安心感を与えられる場面がたくさんあります。
未経験でも、無資格からでも始められる道は開かれています。最初の一歩を踏み出す勇気があれば、きっと新しい働き方が見つかるはずです。
介護の現場で、あなたの経験や優しさを必要としている人がいます。ぜひ一緒に、この世界に飛び込んでみませんか。



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