介護用とろみ剤おすすめ5選|使いやすさ・コスパで徹底比較【ケアマネ監修】

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在宅介護でとろみ剤を使い始めるとき、こんな悩みが出てきます。

「種類が多くてどれを選べばいいかわからない」 「ダマになって飲みにくそう」 「毎日使うものだからコスパも気になる」

選び方のポイントは、溶けやすさと味への影響が少ない商品を選ぶことです。

この記事では、現役ケアマネジャーの視点から、おすすめのとろみ剤を5つ
とろみ剤を使用する際に知っていてほしいことをお伝えします。


とろみ剤が必要な理由

飲み込む力(嚥下機能)が低下すると、水やお茶がそのままのどに流れ込み、むせたり肺に入ったりすることがあります。これを誤嚥といいます。

誤嚥が繰り返されると、誤嚥性肺炎につながります。
高齢者の死因として非常に多い病気です。

とろみをつけることで、液体がゆっくり流れるようになり、安全に飲み込みやすくなります。

「むせることが増えた」と感じたら、とろみ剤の使用を検討するサインです。


とろみが必要なのはお茶だけではありません

「とろみ剤=お茶やジュースに使うもの」
と思っている方が多いですが、それだけではありません。

嚥下機能が低下している方は、水分であれば何にでもとろみが必要になる場合があります。

種類具体例注意点
飲み物お茶・水・ジュース・牛乳基本的にすべて対象
汁物味噌汁・スープ・吸い物具と汁を分けて考える
汁けの多いおかず煮物・煮魚・あんかけ汁が口の中で広がりやすい

★味噌汁の誤嚥リスク
汁と具で口の中での流れる速さが異なるため、飲み込みのコントロールが難しくなります。汁にとろみをつけることで流れる速さが揃い、誤嚥リスクを下げることができます。

★おかずの誤嚥リスク
煮物や煮魚など汁けの多いおかずも、口の中で汁が広がると誤嚥につながることがあります。見た目は固形でも、汁がたっぷり含まれているものは注意してください。

まずは何を食べているときにムセることが多いがよく観察してみましょう。


とろみ剤の選び方|3つのポイント

とろみ剤を選ぶときに確認すべきポイントは3つです。

ひとつ目は溶けやすさです。
ダマになりにくく、すばやく均一にとろみがつくものが使いやすいです。

ふたつ目は味・においへの影響です。
とろみをつけると飲み物の風味が変わるものがあります。味が変わると本人が飲みたがらなくなることもあるため、風味への影響が少ない商品を選ぶことが大切です。

みっつ目はコスパです。
とろみ剤は毎日複数回使います。1回あたりのコストが積み重なるため、内容量と価格のバランスを確認しましょう。


■ おすすめとろみ剤5選|比較表

商品名溶けやすさ味への影響内容量特徴
つるりんこQuicklyほぼなし800g溶けが早く初心者向け
トロメイクSPほぼなし500g安定したとろみが出やすい
ネオハイトロミールNEXTほぼなし800g温かい飲み物にも使える
スルーキングHiほぼなし1kg大容量でコスパ重視の方向け
トロミアップパーフェクトわずかにあり500g少量でとろみがつきやすい

各商品の詳細とおすすめの方

つるりんこQuickly

とろみ剤の中でも特に溶けやすいと評判の商品です。かき混ぜる回数が少なくてもダマになりにくく、介護初心者の方に向いています。においや味への影響がほぼないため、本人が飲み物を嫌がりにくいのも安心できるポイントです。はじめてとろみ剤を使う方や、うまく溶けなくて困っている方に特におすすめです。

トロメイクSP

とろみの安定感が高い商品です。時間が経ってもとろみが変化しにくいため、作り置きが必要なシーンでも使いやすいです。忙しい家族介護者や、まとめて準備しておきたい方に向いています。

ネオハイトロミールNEXT

温かい飲み物にも対応しているのが特徴です。温かいお茶やみそ汁にとろみをつけたい場合は、対応商品を選ぶ必要があります。温かい飲み物を好む方の介護をしている方におすすめです。

スルーキングHi

1kgの大容量タイプです。1回あたりのコストが抑えられるため、毎日の使用量が多い方や、費用を少しでも減らしたい方に向いています。施設で使われることも多い商品です。

トロミアップパーフェクト

少量でとろみがつきやすいのが特徴です。使用量が少ないため1袋が長持ちします。使う量を細かく調整したい方や、軽めのとろみで十分な方に向いています。


とろみの濃さの目安

とろみには濃さのレベルがあります。日本摂食嚥下リハビリテーション学会の基準では、薄いとろみ・中間のとろみ・濃いとろみの3段階に分類されています。

薄いとろみ
スプーンからゆっくり流れ落ちる程度です。飲み込む力が少し低下している方向けです。

中間のとろみ
スプーンから落ちるのに時間がかかる程度です。むせが出てきた方に多く使われます。

濃いとろみ
スプーンを傾けてもかたまりのまま残る程度です。飲み込む力がかなり低下している方向けです。

担当のケアマネジャーや言語聴覚士などの専門職に相談しながら、適切な濃さを確認することをおすすめします。


とろみをつけるときのポイント

うまくとろみをつけるには、コツがあります。

ポイントは飲み物を先に入れ、そこにとろみ剤を加えることです。
逆にするとダマになりやすくなります。

かき混ぜ方にコツがあります。
とろみ剤を加えたら、すぐに素早くかき混ぜてください。
ゆっくりかき混ぜるとダマになります。10〜15秒を目安にしっかり混ぜましょう。

混ぜ終わったら1〜2分待ちます。この時間でとろみが安定します。

時間が経つと濃くなります。作ってから時間が経つほどとろみが増します。
作り置きには向きません。飲む直前に作るのが基本です。

温度によっても変わります。
温かい飲み物は冷たい飲み物よりとろみがつきにくい場合があります。温かい飲み物に使う場合は対応商品を選び、少し多めに使うのがコツです。

毎回同じ量を使いましょう。スプーンの量がバラバラだと濃さが毎回変わります。
付属のスプーンや計量スプーンで量を統一すると安定します。


とろみ剤を使うときの注意点

とろみ剤を使う前に確認してほしいことがあります。

商品によって使用量の目安が異なります。パッケージに記載された分量を守り、毎回同じ濃さになるよう意識しましょう。

とろみの必要性や適切な濃さは専門職に確認することが大切です。自己判断で濃くしすぎると、かえって飲み込みにくくなることがあります。


まとめ

初めてとろみ剤を購入するなら、つるりんこQuicklyかトロメイクSPのどちらかを選んでおけばまず間違いありません。

溶けやすく、味への影響も少なく、使いやすさのバランスが取れています。

コスパを重視するならスルーキングHiの大容量タイプが長く使えておすすめです。

毎日使うものだからこそ、本人が飲みやすく、介護する側も使いやすい商品を選んでください。

そして一度とろみのついたお茶を飲んでみることをお勧めします。


※ とろみの濃さや使用開始のタイミングは、主治医や医療職にご相談ください。
誰に相談してよいか分からないときはケアマネジャーに相談しましょう。

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